ひとり親控除と寡婦控除
35万円と27万円の差が出る条件
2026-04-28 公開
この記事でわかること
- ✓ひとり親控除は所得控除35万円、寡婦控除は27万円。所得税率10%なら税額差は年8,000円
- ✓条件の中心は、本人所得500万円以下、子の所得58万円以下、事実婚なしの3点
- ✓年末調整でチェックを入れ忘れても、確定申告で還付を受けられる可能性がある
控除は「知っている人だけが得をする制度」ではない。条件を満たす人に用意されている制度だ。 ただし、年末調整の申告書で自分から示さなければ、会社が自動で判定できないことがある。
ひとり親控除と寡婦控除は、名前が似ているうえに条件も細かい。 そのため「どちらにも当てはまらない」と思い込んで、申告しないままになる人がいる。
見るべき順番は、家族構成ではなく「本人所得」「子の所得」「婚姻・事実婚の状態」だ。
2つの控除の違い
ひとり親控除
35万円
控除額が大きい
合計所得500万円以下、生計を一にする子の所得58万円以下、事実婚なし
寡婦控除
27万円
ひとり親に当たらない女性で、夫と死別・離別などの条件を満たす
差は「控除額」ではなく「税額」に出る
所得控除35万円は35万円が戻る意味ではない。課税所得が35万円下がる制度だ。所得税率10%なら所得税だけで3.5万円、住民税も加えると効果はさらに出る。
所得税率別の税額効果
| 所得税率 | ひとり親控除35万円 | 寡婦控除27万円 |
|---|---|---|
| 所得税率5%の人 | 17,500円 | 13,500円 |
| 所得税率10%の人 | 35,000円 | 27,000円 |
| 所得税率20%の人 | 70,000円 | 54,000円 |
※ 所得税のみの概算。実際の還付額は復興特別所得税・住民税・他の控除との関係で変わる。
申告漏れを防ぐ3ステップ
- 1
年末調整の扶養控除等申告書で、ひとり親・寡婦欄のチェック漏れがないか確認する。
- 2
子のアルバイト収入が増えた年は、子の所得58万円以下に収まるかを確認する。
- 3
年末調整で漏れた場合は、確定申告で取り戻せる可能性がある。
あなたの場合はどうか、確認してみませんか?
