第二種奨学金 vs 国の教育ローン
300万円借りたら返済総額はいくら違うか
2026-04-06 公開
この記事でわかること
- ✓300万円を15年返済でそろえると、第二種奨学金の直近水準1.641%では総返済約338.6万円、国の教育ローン3.55%では約387.4万円
- ✓金利差だけで約48.7万円の差だが、もっと大きいのは『学生本人の債務か、保護者の債務か』の違い
- ✓入学時にまとまった費用が必要なら教育ローン、在学中の生活費や学費を平準化するなら奨学金が噛み合いやすい
奨学金も教育ローンも、どちらも「学費のために借りるお金」だ。 だから同じものに見える。
ただ、返済総額、借りる人、資金の出るタイミングがかなり違う。 300万円という同じ数字でも、どちらで借りるかで卒業後の家計の持ち方が変わる。
300万円・15年返済でそろえるとこうなる
第二種奨学金
338.6万円
最も軽い
月1.88万円×180回
利率固定方式1.641%のモデル。300万円を卒業後15年返済で試算。
第二種奨学金(上限3%)
372.9万円
月2.07万円×180回
法律上の上限3.0%でそろえたときの試算。
国の教育ローン
387.4万円
月2.15万円×180回
固定3.55%(2026年4月1日時点)で、同じ300万円・15年返済にそろえた試算。
ダークボックスで結論
同じ300万円でも、金利差だけで総返済額は約48.7万円変わる。ただし実務では、金利より「本人の債務にするか、親の債務にするか」の方が重い。
そもそも仕組みが違う
| 比較項目 | 第二種奨学金 | 国の教育ローン |
|---|---|---|
| 借りる人 | 学生本人 | 保護者 |
| お金の出る時点 | 毎月振込が基本 | まとまった学費を一括で借りやすい |
| 金利の考え方 | 貸与終了時に決まり、上限3.0% | 申込時点の固定金利 |
| 審査の軸 | 学力・家計基準 | 世帯年収・使途・保護者信用 |
※ 第二種奨学金の1.641%は直近の利率固定方式の実績水準。将来の利率は貸与終了時に決まり、上限は3.0%。
迷ったときの判断順
- 1
給付型奨学金と第一種奨学金を先に確認し、それでも不足する分だけ有利子を使う。
- 2
入学金や前期学費のように『最初に大きく要る』費用だけ教育ローンで埋める発想もある。
- 3
返済するのが本人か保護者かで家計の責任線が変わる。名義の違いは金利差以上に重い。
一番避けたいのは、全部を高い金利で埋めること
入学金や前期学費のように早い時点で必要な資金は教育ローンが噛み合いやすい。 ただし、生活費まで全部まとめて借りると、卒業後の返済総額はかなり膨らむ。
先に給付型・無利子・有利子の順で埋め、最後に足りない一時資金だけ教育ローンを当てる。 この並べ方が、返済の重さを一番抑えやすい。
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