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節税

経営セーフティ共済は本当に節税か
年240万円を落とせるけど、出口で逆回転する理由

2026-04-06 公開

この記事でわかること

  • 経営セーフティ共済は月5千〜20万円、年間最大240万円まで必要経費・損金にできる
  • ただし解約時は手当金が益金・事業所得に戻るため、永久節税ではなく課税の先送りに近い
  • 40か月以上で返戻率100%でも、出口設計なしで解約すると節税効果が逆回転しやすい

「今年は利益が出すぎた。とりあえず経営セーフティ共済に入っておこう。」 個人事業や法人でよく聞く動きだ。

間違いではない。掛金は必要経費や損金に入るし、月20万円まで積めるので、年240万円まで利益を落とせる。 それだけ見ると、かなり強い節税に見える。

ただし、解約時に手当金は収入へ戻る。ここを飛ばして「最強節税」と理解するとズレる。 この制度は、永久に消える節税というより、税金の出る年をずらすための箱だ。

まず押さえる数字

項目数字
掛金月額5,000円〜20万円
年間経費算入最大240万円
積立上限800万円
解約手当40か月以上で100%
共済金貸付掛金総額の10倍、最大8,000万円

結論だけ先に

経営セーフティ共済は使える。 ただし、『入れた年だけ見れば節税、出す年まで見ると課税の先送り』という理解で持たないと、出口で苦しくなる。

40か月で上限まで積むと、こう見える

局面金額

40か月積み立てる

月20万円を40か月で上限到達

800万円

加入中の税負担減

実効税率30%なら、800万円×30%

約240万円

解約年に戻る所得

返戻率100%でも、益金・事業所得に戻る

800万円

同税率なら戻る税額

税率が同じなら、節税額とほぼ見合う

約240万円

税率が同じままなら、加入中に減った税額と解約年に増える税額はかなり近づく。 だから、この制度の価値は「税金が消えること」より、「利益が高い年から低い年へずらせること」にある。

向いている使い方は、出口を先に決めること

  1. 1

    大型設備投資や役員退職金の前に解約して、利益圧縮の逆方向に使わない。

  2. 2

    黒字の強い年に積み、赤字や廃業前の年に取り崩すなど、出口の所得を先に設計する。

  3. 3

    令和6年10月以降は再加入後2年間の掛金が損金・必要経費に入らない。短期の出入りには向かない。

本来の役割は「倒産防止」の資金箱

制度の名前どおり、本体は取引先倒産に備える共済だ。 掛金総額の10倍、最大8,000万円まで無担保・無保証で借りられる機能が中心にある。

節税だけを目的に短く出入りする商品ではない。 事業の安全資金と課税のタイミング調整を同時に持てるなら意味がある、という順番で見る方がズレにくい。

『入る年』ではなく『出す年』まで含めて節税を設計する

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