クレジットカードのリボ払いは、元本がほぼ減らない
— 実質年利15〜18%の構造
2026年4月1日
この記事でわかること
- ✓リボ払いの実質年利は15〜18%。住宅ローン(年0.5〜2%)の約10倍、奨学金(年0.3〜3%)の約5〜50倍
- ✓残高10万円・月5,000円返済では完済まで約23か月、利息は約9,000円。残高が増えると急増する
- ✓カード申込時の「リボ払い専用カード」や「自動リボ設定」が知らずに有効になっているケースが多い
「毎月の支払いを一定にできる」という説明で選ばれるリボ払い。月々の負担は小さく見えるが、残高がなかなか減らないと感じたことはないか。
これは感覚の問題ではない。実質年利15〜18%という金利水準では、毎月の返済額の大部分が利息に消え、元本がほぼ減らない状態が長期間続くのは数字として必然だ。
構造を知らないままリボ払いを使い続けることと、知った上で使うことは意味が違う。
実質年利15〜18%は、他の借入と比べてどの水準か
| 借入の種類 | 実質年利 |
|---|---|
| 住宅ローン(変動型) | 年0.3〜2%程度 |
| 奨学金(第二種・2024年実績) | 年0.3〜1.0%程度 |
| マイカーローン(銀行) | 年2〜5%程度 |
| カードローン(銀行) | 年1〜14%程度 |
| リボ払い(クレジットカード) | 年15〜18% |
| 消費者金融 | 年15〜20% |
住宅ローンの約10倍の金利を払っている
年利0.5%の住宅ローンと年利15%のリボ払いでは金利負担が30倍以上違う。同じ「借金」でも性質がまったく異なる。
残高別・返済期間と総利息のシミュレーション
実質年利15%・定額返済方式で試算
残高10万円・月5,000円返済
よく使われる最低返済額の設定
約23か月
総利息
約9,000円
総支払額
約109,000円
残高30万円・月5,000円返済
月5,000円では残高が増え続ける可能性あり
約100か月(約8年4か月)
総利息
約200,000円
総支払額
約500,000円
残高50万円・月10,000円返済
返済額を増やしても利息は大きい
約87か月(約7年3か月)
総利息
約370,000円
総支払額
約870,000円
残高30万円・月5,000円は「返済できていない」に近い
年利15%の残高30万円に対する月利は375円/万円。月5,000円返済のうち約3,750円が利息で、元本は1,250円しか減らない。新たな利用が重なれば残高は増え続ける。
「知らずにリボ払いになっていた」が起きる仕組み
リボ払いは意図的に選ぶだけでなく、気づかずに設定されているケースがある。
リボ払い専用カード
「年会費無料」「ポイント高還元」として宣伝されるカードの中に、すべての利用がリボ払いになる設計のものがある。申込時の説明で見落としやすい。
自動リボ設定
一括払いで使っていても、カード会社の「自動リボサービス」に登録されると全件リボに変換される。登録時のキャッシュバックキャンペーンが誘因になることが多い。
ショッピング枠の「分割」選択
「3回払い」などの分割払いも実質的にリボと同じ構造になる場合がある。手数料率を確認せずに選ぶと割高になる。
リボ払いから抜け出す順序
- 1.
カード会社のマイページで「お支払い方法」「リボ払い設定」を確認する。自動リボが有効なら解除する
- 2.
現在のリボ残高と適用利率を確認する
- 3.
「繰り上げ返済」で元本を一括または追加返済する。追加返済に手数料がかからないカード会社が多い
- 4.
残高が大きい場合は、金利の低いカードローンや銀行ローンへの借り換えを検討する(年利1〜8%水準)
- 5.
完済後はリボ払い設定を必ず解除し、原則一括払いに戻す
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